カミュの『異邦人』の翻訳に挑戦!Hibiki先生の翻訳強化グループレッスン「聴講者」参加レポート

フランス語学習中のスタッフ、Kanakoです。4月22日(木)21時より開催された翻訳強化グループレッスンに「聴講者」として参加しました。

フランス語学習者の一人として正直な感想を一言で言うと「ものすごく良かった!!」ので「グループレッスン、気になっているけどまだ参加したことがない」という生徒様にも気軽に参加していただけるよう受講の流れや感想をしっかりお伝えいたします。

アンサンブルで受講中の生徒様は無料で参加できるグループレッスン。2021年2月のレッスンよりより多くの生徒様にご参加いただけるよう開講方法をリニューアルしました♪(詳細はこちら

フランス語の本

 

4月の使用教材はカミュの『異邦人』

作品名、作者名:L’Etranger, Albert Camus (邦題「異邦人」)
Hibiki先生より一言:
主人公であるムルソーが上司から、パリに開設予定の新しい事務所への転勤を勧められる場面です。提案を受けたムルソーの微妙な心の動きを読み取ってみましょう 

 

担当講師はHibiki先生

フランス語学習を始めてわずか3年でDALF C2に一発合格したという伝説を持つHibiki先生

アンサンブルではオンラインフランス語レッスンの講師のみならず、A la Cafet’(アンサンブルのPodcast番組)の担当講師の一人でもあり、そしてこの翻訳強化グループレッスンの担当講師としても活躍中です。

そんなすごい経歴と実力の持ち主のHibiki先生ですが、物腰は柔らかく涼しげで、のんびり構えた雰囲気です。親しみをこめて「ミステリアス」とおっしゃる生徒様もいらっしゃいます。

入室〜開始までの流れ

開始時間10分前。3月末に配信された「【アンサンブル事務局】4月グループレッスン予約開始のお知らせ」に記載された「聴講者」用ウェビナーリンクを、クリックします。数秒後ウェビナーが開き、Hibiki先生と参加者の皆さんが画面上に映し出され、すんなり入室完了。クリックするだけで本当に簡単でした。


「聴講者」として視聴のみの参加とはいえ、オンライングループレッスン参加も初めて、Zoomウェビナーという言葉を聞くのも初めてだったので「うまく入室できるかな」「本当に先生や参加者の方からは見えないの?」と参加前はちょっとドキドキしましたがそんな不安は一瞬で吹き飛びました。案ずるより産むが易し、とはこのことですね。


そして、6名の「参加者」の生徒様が続々と入室されました。「聴講者」としての参加の場合、先生と参加者6名の生徒様から聴講者は一切見えない、聞こえない状態です。部屋着にスッピンでも参加できるので、これは気楽でいいです・・・笑♪

6名の「参加者」様は、既にアンサンブルのグループレッスンやイベントで顔見知りになっていた方も、はじめましての方もいらっしゃる中、レッスン開始前からすでに和気あいあいとした雰囲気です。

Hibiki先生を囲んで自然な感じでおしゃべりや自己紹介が始まります。6人までの少人数なので、グループレッスンとはいえ余計な緊張はせず皆さんリラックスされている様子です。

レッスン開始、それぞれの翻訳を発表

いよいよ、翻訳レッスン開始です。参加者6名の皆様が、それぞれ事前に翻訳して講師に提出していた翻訳を発表します。少しずつ異なる解釈や、言葉選び、表現方法のそれぞれの翻訳。他の方の発表時には、皆さんうなずきながら真剣に耳を傾けていました。

なんとオール関西弁バージョンで翻訳されネイティブ関西弁で読み上げたツワモノの生徒様もいらっしゃいまして、生き生きとした関西弁の勢いと新鮮さに圧倒され、他の参加者の方も驚き絶賛されていました。(これには思わず視聴者の私も「すご〜い」とつぶやき思わず拍手!)

参加者の生徒様からの鋭い質問の数々と、Hibiki先生の回答

フランス語原文と翻訳の日本語に真剣に向き合った6名の皆さま。Hibiki先生への質問コーナーでは鋭い質問次々と出てきます。

-何度も出てくる「vie」という単語。「人生」と訳すか「生活」と訳すか?
-原文が直接話法と関節話法ではどういう違いがある?どう訳す?
-TuとVousの使い分けはどう訳すか。
-ジェロンディフ(文法)が使われている文章は「同時性」もしくは「逆説」で訳すか。

生徒様からの質問があまりにも核心をつくものばかりだったのでHibiki先生も思わずこんな一言をポロリ。

「皆さん・・・台本でもあるんですか?」


翻訳にあたり自分が難しいと感じた部分や理解が曖昧だった部分を講師に直接質問してその場で解説してもらえるのは「参加者」の醍醐味であり特権ですね「参加者」の皆さんの核心に迫る質問とHibiki先生のストンと腑に落ちる感覚もあり視野が広くなる解説は、「聴講者」として視聴のみの参加でも得るものが多くためになり、目からウロコが落ちまくりでした。


この贅沢で本格的な翻訳の少人数グループレッスンに無料で参加できるなんて…(しかも「聴講者」としての参加は予約不要・入退室自由で気軽に参加できます)

アンサンブルの生徒の皆さーん!

本当に参加しないともったいないですよー!

締めくくりは今日のレッスンの感想を一人ずつコメント

-Camusの文章は読みやすいけど、日本語にするのは難しい。
-主人公は冷めている印象。虚無感を感じた。
-方言の方が感覚的なところが拾いやすい。
-上司との温度差が皆さんの訳に出てて参考になった。
-日本語、翻訳の可能性を感じた。
-方言の翻訳が新鮮で良かった。(Hibiki先生がフランスの方言事情について説明)
-他の参加者の方の訳がすっと入ってくる感じで良かった。

などなとと、これまた核心をつく感想が目白押しでした。Bravo!(聴講席より拍手!)

真剣にフランス語原文に向き合い意見交換をする講師と参加者の皆さんの熱意を目の当たりにし「自分もがんばろう」とモチベーションが上がったこと。それが何より一番の収穫でした。(本棚で最後まで読まずに長年寝かせていた(?)フランス語版の『異邦人』、この機に読みます…!)


グループレッスン初参加でしたが、「聴講者」は見るだけ・聞くだけなので気楽に気軽に楽しめました♪
より実りのある能動的な参加をされたい方は「参加者」としての参加(要予約、定員6名)、気楽に視聴のみで参加したい方は、入退室自由な「聴講者」としての参加(予約不要・最大定員100名)がおすすめです。

無料グループレッスンは初めての方も大歓迎。5月のグループレッスンもたくさんのご参加をお待ちしております!^^